ようやく暖かくなってきて、杉花粉も落ち着いてきたこともあり、久々に自転車を漕ぎ出す。
冬場に全くと言っていいほど乗っていなかったし、年末の異動で自転車通勤から電車通勤になったために体重は順調に増加傾向。脚力も落ちているこんな状態でいきなり都民の森初チャレンジが今に無茶なことだったのか。知らないということは幸せであった。
というわけで、天気も良かったので初めて都民の森へ行ってみた。
もー二度と行かない!
これまでも五日市の方はよく行くし、檜原村の役場や、その先のお豆腐屋さんまでは何度か行っていたものの、そこからさらに20kmというのは時間的に厳しいときが多かったので、足を踏み入れたことはなかった。なので、今日は最初からそのつもりで出発。桧原村役場のT字路を意気揚々と左折したわけです。
さすがにここまで山にはいると、まだまだ桜は見頃で、ほかにも色とりどりの花が咲いていたので、これを楽しみながら、最初は悠々と走っていたのです。
小刻みなアップダウンを、うまくもない休むダンシングらしきものを駆使して、それなりに上って行くも、数馬地区に入る頃にはすでにヘロヘロ。ただ、ようかんやアミノバイタルゼリーなどを投入するとまた足が回るようになったりもしたので、単純にエネルギーが足りていなかったのかも。どうにかこうにか数馬の湯までたどり着き、ドリンクの補給をかねて眺めの休憩。ここで上から下ってきたロード乗りの人に「ニップル回しありませんか?」と聞かれたり。スミマセン。所持している携帯工具には含まれておりませんでした。あの人はその後大丈夫だったのかしら?
長めの休憩で少し元気になったところで登坂開始。なんだけど、ちょっと行った先の、旧料金所のところで絶望におそわれました。なんですかね、今の場所から見えるガードレールの示す天空への道は。
しばらく絶望に打ちひしがれていたけれど、そんな間も他の方がクルクルとペダルを回してすいすい上っていきます。数人を見送ってのち、覚悟を決めて上り始めました。が、すでにクルクル回すほどの余裕もなく、ヨイショヨイショな感じでずるーっと上っていきます。残り一キロの看板から500mほど進んだところで一度心がおれましたが、ここまで上ってきて戻るのも悔しいので、なんとか奮い立たせてリスタート。カーブのたびに「ここを曲がれば」を繰り返して、よーやくとうちゃく。長い道のりでありました。
都民の森は車とバイクとロードバイクで一杯。考えることはみんな一緒ですね。生まれたての子鹿のように足をふるふるさせて、ベンチにへたり込みしばしぐったり。
ぐったり中に突然名前を呼ばれてみれば、車で来ていた前の職場の人だったり、初めて同じ自転車に遭遇したので写真に撮ってみたり、カレーうどんで多少暖まってみたりして、ちょっと復活したところで、ウィンドブレーカーを着て、死ぬ気で溜め込んだ位置エネルギーを一気に放出しにいく。
一気のダウンヒル、怖い!
下ハンブレーキで恐る恐る下っても、あっと言う間に下界へ到着。ゆるりと帰路に就きました。
都民の森は、奥多摩湖側から夜に車で前を通っただけだったので、あんなに高いところあると思っておらず。後日プロファイルを確認して、よくまあ登れたもんだ、と。旧料金所からの登りは、精神的にも体力的にもつらかったー。
とはいえ何とか上れたことは自信になりました。相変わらず坂は嫌いですが。きっと西多摩にすんでる自転車乗りとして、坂が嫌いなのはものすごく損しているんだろうなぁ……。