AACR:アルプス安曇野センチュリーライド。梅雨入り前の新緑がまぶしい季節、長野・安曇野を160kmにわたってサイクリングするロングライドイベント。同人誌であるところの「LONG RIDERS」誌上にて多くの記事が掲載されていた本イベントは、一度は行ってみたい気になるものだった。
本来なら昨年のうちに行きたいところだったが、折悪しく長期出張の予定があったため、断念。今年はなんとしても参加すると誓い、エントリー募集開始直後に速攻エントリー。無事、160km二組に申し込みができた。当日聞いたところによると、160km一組は7分で定員に達してしまったようだ。すっかり人気のイベントになっている。
週間予報とにらめっこをし続けた五月の最後の土曜日。天気は土日ともに晴れ。場所によっては真夏日かも、と天候には恵まれた。前日の24日土曜日、朝に自宅を出て、昼前には大会本部となる松本・梓水苑に到着。早速受付を済ませる。まだ早い時間だから、そんなに人はいないけれども、やっぱりすこしお祭りムード。期待は膨らむ。いくつか出ている出店のテントを冷やかし、前々からほしいと思っていたサイクルキャップを調達。これで多少の日焼け防止と、今後雨が降ったときのめがねへの雨粒防止が期待できるか。
公式のイベントも気になったけれども、コースの確認と、お昼ご飯の調達と、これまた前日祭状態になっているであろう木崎湖の状況が気になったので、会場を離脱。車ですでに設置されているコース案内の立て看板を見ながら、スタート地点から大町まで、コースのトレースをする。穂高からさきは、昨年の秋にポタリングしたときにも走った山麓通りなので、とくに迷わず。ただ、大町エイドから温泉郷エイドまでのゆるゆる登りはよくわからなかったので、事前に確認しておいてよかった。コース確認の途中、「つばくろ」でおそばのお昼。アスパラとパプリカの天ぷらが甘くておいしかった~。
木崎湖キャンプ場は、すでに人と車と自転車であふれておりました。少し物販のテントがあるだけで、とくに何かしている様子もなかったので、こちらは早々に離脱。後にtwitterにて例のごとく小熊山まで登ったようですが、登りが苦手な人間が前日にそんなことすると翌日に明らかに響くので、きっと参加は無理だったことでしょう……。
結局何するわけでもなく、再び穂高方面へもどり、お宿であるところのホテルアンビエント安曇野へ向かう。そして、この宿の選択が失敗だったわけで。直前まで宿の確保をしておらず、面倒になって会社で保養所契約しているここにしたわけだが、場所が穂高温泉郷からかなり山を登る登る。できれば宿にいったん落ち着いて、着替えて少し自転車で走ろうかな~なんて考えていたんだけど、とてもじゃないけどいったん下ったら自転車で登り切れる自信はなく。結局四時前から宿でうとうとごろごろする羽目に。晩ご飯食べに行くのも面倒になってしまったので、売店でカップのパスタと日本酒、おつまみを確保して、部屋で晩ご飯。そのまま就寝、となんともな前日を過ごしたわけです。
翌朝は四時起きでシャワーを浴びて、スタート地点である梓水苑へふたたび。ついた頃にはS組のスタート間近で、すでに雰囲気は賑やかしく。このあと一組に続いて、自分たちの二組がスタート。走り出したのは0640頃。梓川沿いから少し折れて、ちょっとの登りの後、長ーい緩やかな下り道のリンゴ畑の間を抜けていく。天気はピーカンとは行かない、薄曇り程度。気温も半袖ジャージにアームカバー程度でちょうどよいくらいで、実にサイクリング日和な感じ。気持ちいい空気の中をのんびりと走って行く。20km走ったさきの最初の穂高エイドまでは下り基調なこともありすんなり到着。ここでは噂の銘菓・あずさとおまんじゅう、バナナをいただく。ついでにおねーさまからいただいたレッドブルを初めて供給してみた。ここでの休憩はそこそこに、次の大町エイドへ向けて出発。
だいたい20kmに一カ所程度の割合でエイドがあるコースとなっているので、次の大町エイドも20km先。山麓通りをのんびり走って行く。ちょっとしたアップダウンを繰り返し、途中工事中の未舗装部をびくびくしながらクリアして、大町の国立公園へ。ここへの入りは結構な登りで、このイベントのために特別に通る園内のコースも地味に登りがきつかったり。林の中を抜けて、オートキャンプサイトになっているところがエイドになっている。この時点で8:42。そこはすでにたくさんの人だかり。ここのエイドはみんなが楽しみにしているネギ味噌つけたおにぎりが食べられるのだ! 一緒にうどんのような「おざんざ」もいただける。ここのネギ味噌ともろみ味噌をつけたおにぎりは絶品。二つくらい食べたいところだけど、おなかいっぱいにしてしまうと後がつらいので、ここは我慢。大町エイドでは少しゆっくりしてから次の大町温泉エイドへGO!
(だめだ…… 長くなるので次回へ続く)